買いました。借りるのではなく買いました。

いや、いまさらっちゃいまさらなんですけどね。
いきなりなんでカヴァーアルバムを出したのかは知りませんが、おそらく
Bleachのキャラクターソングのサウンドプロデューサーをデーモン小暮閣下がやってるから、というのもあるのではないか、と。
てかそれ以外見当がつかんw
一応ファンらしいということですが。
で、歌ってる人はというと、
右近健一 劇団新幹線
森川智之 犬夜叉 奈落役、
Bleach 東仙要役
田中一成 銀魂 カトケン役
森田成一 Bleach 黒崎一護役、
FF10 ティーダ役
古田新太 ?
斎賀みつき 鋼の錬金術師 マリア・ロス役、
.hack//SIGN 司役
杉山紀彰 FATE/stay night 衛宮士郎役、
Bleach 石田雨竜役
浅川悠 FATE/stay night ライダー役、
スクールランブル 刑部絃子役
高橋由美子
KAMMURIこんな感じなのですね。
散々他のサイトでは「聖飢魔Ⅱがいかに偉大なバンドか思い知らされた」とか色々こき下ろされてますが、あらかじめそういうのを見た上での購入だったせいか、そこまでひどいとは思いませんでした。いや、いいたいことは色々ありますけどね。
聖飢魔Ⅱというと悪魔とかそういう方を連想する方が多いですが、楽曲自体はそうでもありません。
彼等の代表曲を集めると
1.悪魔、ヘヴィメタ、ハードロック全開のえぐい曲
2.ロックしてるけど、それほど悪魔を意識させない曲
3.悪魔のイメージとはかけ離れた綺麗な名曲の三等分に綺麗に分割されます。
2枚組のベスト「入門教典」もそうですが、
一枚目:悪魔なメタル全開
二枚目:綺麗な名曲全開という構成になってます。
今回のアルバム、見てみると
分類1:「地獄の皇太子」
分類2:「THE END OF THE CENTURY」「地獄への階段」
分類3:他の7曲全部と、圧倒的に悪魔のイメージからかけ離れたものが多いです。
「悪魔っぽくない方」半分からの選曲、というのが適当でしょうか。
まあ、声優さんのために買って聞いたら悪魔全開だったらドン引きですから・・・。これは妥当なところでしょう。
もっともその唯一悪魔な「地獄の皇太子」を初っぱなに持ってくるとはなかなかw
作曲者別に言うと、聖飢魔Ⅱの中期から後期の音を牽引したと言ってもいい、ギタリスト、ルーク篁参謀の曲が多いです。
先ほどの分類でいくと、彼の作る曲は3に分類される曲が多いですね。
逆に一番1に分類される悪魔全開の曲を書くのは・・・・・・
デーモン小暮閣下ですwやはり。
と考えると、Bleachのキャラソンにデーモン閣下って合わないのでは?
・・・と思ったら変わってた見たいです。
聖飢魔Ⅱ、各作曲者とその特徴はこの辺参照してくだちい
↓
http://bakazamurai.blog37.fc2.com/blog-entry-275.htmlちなみに、
以下ではサンプルというか動画が見れます。音量がそれぞれ違うことがあるので注意してください。
聞き比べてみると面白いかもしれません。
・世界一のくちづけを
デーモン小暮というとこういう声は想像しない・・・みたいです。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=bR6uGQQp76o・Stainless Night
↓
http://www.youtube.com/watch?v=Oec4IPhKMQk・WINNER!
↓
http://www.youtube.com/watch?v=qMUSpyNtuk8・Bad Again(ライブ)
復活ライブ。最終日であるのと、やはりブランクがあるのとで、少し高音部に閣下らしい伸びがない時がありますが、聞きです。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=cjtxb_OVBHI・Kill the kingghidrah~DEAD SYMPHONY(ライブ)
やはりブランクありますね。でも
天地逆転唱法は健在w(1:20あたり)
こんな体勢でよく歌えるもんだw
↓
http://www.youtube.com/watch?v=JvqpNSDdR8o・Jack The Ripper(ライブ)
聖飢魔Ⅱっぽい、というとこういうのをやはり連想するのでしょうか。
サタンオールスターズ。最後なんで声枯れてます。
歌自体はえぐいし、あまり好きでもないのですが、中盤(3分ちょいかな)の歴代4人のギタリストによるギターソロは必見ですね
↓
http://www.youtube.com/watch?v=IqWf2Hi2pkIエースは速弾きは珍しい、ルークは一見あまり動いてなさそうで、指が最短距離を高速移動。
ダミアンは現高校教師
こう聞くと、女性ファン多かったんだな・・・。
作曲者は上から順にルーク、エース、ルーク、ルーク、ダミアン、ダミアン。
こう書くと先ほど悪魔っぽさがどうとか言った意味が実感できるでしょうか。
では、各曲いってみようかのう。
1.地獄の皇太子
作詞・作曲 デーモン小暮閣下
唄 右近健一この唄、
聖飢魔Ⅱミサ曲第Ⅰ番「魔王凱旋」
↓
「ブヒャヒャヒャヒャ!!聖飢魔Ⅱ!!・・・地獄の皇太子!!」
↓
地獄の皇太子の流れが好きなのですが、一曲目からこんなのやったら
多分ドン引きですwというわけ・・・・かは知りませんが今回はなし。
とりあえず特徴としては、
イントロの一番最初に若干アダムの林檎が入っていたということでしょうか。
唄は・・・・これはあかんだろう・・・。
元曲がハイトーン、ということもあってか高音がついていっていない、という感を受けました。
もちろんデーモンシャウトなど無謀です。なんか変な笑いがバックでごまかしてました。
エース清水、ルーク篁両ギタリストがいないためなのか、
ギターソロがしょぼくなってるのはこの際仕方ないにしても、この選曲は少し無謀だったのでは、と思いました。
2.THE END OF THE CENTURY
作詞・作曲 ダミアン浜田皇太子殿下
唄 森川智之この唄
聖飢魔Ⅱミサ曲第Ⅱ番「創世記」
↓
「ブヒャヒャヒャヒャ!!聖飢魔Ⅱ!!・・・THE END OF THE CENTURY!」
↓
THE END OF THE CENTURYの流れが(ry
まさに世紀末、メジャーデビュー前に脱退された
初代リーダー、ダミアン浜田皇太子殿下の渾身の一曲。殿下の作る唄の特徴としてあげられるのが
「サビに重点を置いていない」ということです。この曲にしてもサビは「THE END OF THE CENTURY」と連呼するところだし、曲によってはサビ自体が存在しないというものもあります。
それでいて、
そのことを感じさせない存在感あふれる楽曲を作るのがうまい殿下。最後のメロのところの歌詞にもある通り、
「聖」なるものに「飢」えている悪「魔」が「Ⅱ(ふたた)」びよみがえるまさに彼ら自身を歌った歌。
ところで、森川さん、さりげなく
この曲を原キーで歌ってます。
すげー苦しそうに声をひり出していますが、これはすごい。
カラオケで異様にキーが下げられているTHE ENDをわざわざ原キーに戻して閣下ボイスに挑戦し、散っていった戦士達を後目に唄いきっちゃいました。
ただ、さすがに最後のTHE END OF THE CENTURY!!
で、思いっきり声を高くあげるのは無理だったのか・・・。ここまで来たらそこまでやっちゃって欲しかった。
3.白い奇跡
作詞 デーモン小暮閣下 作曲 エース清水長官
唄 田中一成紅白で歌った歌ですね。なかなかなのですが、やっぱり悪魔の高音が出し切れていないんですよね。すごい苦しそうで、
カラオケで原キーのまま歌って後悔している人のようでした。
4.EL-DORADO
作詞 デーモン小暮閣下 作曲 紫馬肥/デーモン小暮閣下
唄 森田成一彼らの不動のメインイベンター、ELDORADO。ちなみに紫馬肥は後のルーク篁参謀です。
この曲を歌うのは、森田さんです。
うまいです。男性陣の中では一番といってもいいのではないでしょうか。この人、演技してるより唄ってるほうがうまくないか(爆
でもね、やっぱこの唄は特別なのよ。滅多に歌うもんじゃないのよ!
と狂信者が申しておりますw実際他の唄であれば間違いなく許せたレベルだったと思います。
ただ最後のハイトーンはやっぱ無理だったかな・・・。
昔の信者が閣下のすごさを伝えるときの言葉は
「デーモン小暮はEL-DORADOの一番高い音よりさらに1オクターブ高く出せる」だったかな?
今回のは小教典バージョン(一番最初の奴より2つキーを下げた奴。最終的には今回のより1つキーを上げて落ち着いてます。)かな。
5.BAD AGAIN~美しき反逆~
作詞 デーモン小暮閣下 作曲 Sgt.ルーク篁Ⅲ世
唄 古田新太彼らのバラードの中で一番好きといっても過言ではないです。
閣下の高く伸びる声と、泣きのギターがマッチした最高傑作です。
さすがルーク篁!さて、聞いてみると
ちょwwwwwwwww
イメージ違いますね。ぎゃくに低く歌うことでまた趣向のちがう雰囲気が出ます。が、変。
でも、やるなら開き直ってやってしまうべきではなかったか。
すこし中途半端な気がしました。多分それはギターのせい。
6.嵐の予感
作詞 デーモン小暮閣下 作曲 Sgt.ルーク篁Ⅲ世
唄 斎賀みつき悪くはないんですよね。やっぱ
ルーク篁の書くバラードはイイ!なんか似たような感想になってあれなんですけど、この曲はすごい好きなのでね。
「私の祖国はどこですか?信ずる人は・・・・」
たまんない、もう。
このCDのなかではいい方だと思います。
演奏は仕方ない。
オリジナルでは、間奏はかなり長く、その間、
各バンドメンバーがさりげなく好き勝手トンデモないプレイを見せてくれるのですが、今回はバンドじゃないんで、そこがショボイのは仕方ないです。
歌ってる人はかなりいいと思います。
7.Stainless Night
作詞 デーモン小暮閣下 作曲 エース清水長官
唄 杉山紀彰結構いい感じではないでしょうか。全体的に良くまとまっていると思いますし歌い方がええかんじ。曲はアレンジがかなりかかってます。
ただシャウト(略
「CRY OUT!!!!!(メッチャ高く)」ですよ。
・・・・でもこうしてみるとみなさん上手なんですよね。
8.WINNER!
作詞 デーモン小暮閣下 作曲 Sgt.ルーク篁Ⅲ世
唄 浅川悠賛否ありそうですが、かなり好きですよ。一番違和感なくカヴァーしているような気がしました。のりが薄っぺらいのはこの際いい。
これもルーク作曲です。
しかし一番のポイントは
この曲のキーは聖飢魔Ⅱオリジナルと同じです。
女性ボーカルと同じキーで唄う閣下って・・・。
・・・・改めて聞いたら結構ぶれてるのね・・・。
9.世界一のくちづけを
作詞 デーモン小暮閣下 作曲 Sgt.ルーク篁Ⅲ世
唄 森川智之 バラードはごまかしがきかない。
そんななかかなりの歌唱力を披露してくれます。
原曲聞かずにこれが初めて、という人なら普通にいい歌と思えるのではないでしょうか。
唄はやっぱりうまいですよ。
これもバラードですが、
やはり作曲はルーク篁なのです。
聖飢魔Ⅱ綺麗歌担当なり。
10.地獄への階段(完結編)
作詞・作曲 デーモン小暮閣下
唄 高橋由美子 冠二人で歌ってます。特にいうことなし、ただやっぱ男性にはあのあたりの音はきついみたいです。ちょっと閣下を意識しすぎた感じになってましたね。
総括
やっぱ閣下すげえわ、と思いました。
今回のアルバム、見れば分かりますが
ルーク作曲が多いです。
彼の書く詩がやっぱ一番一般的に受けるかな・・・と思いました。
ちなみに今回のCD、いうほど悪くはないと思いますよ。許容範囲広めですからね。やはり原曲を聴くと、どうしてもそっちが耳についてしまうというのはありますがね。
実際酷評されてるところはかなり多いです(汗
逆にこっちを先に聞いてしまうと悪魔のほうに違和感感じたりするかもしれません。ひょっとしたら。
とりあえず、キー下げてもいいかと思ったり。
歌自体は上手な方が多かったので、無理して高い音出そうとしているのが少し耳に付いてしまいました。
キー下げてのびのび唄っていただいてもよかったかなと思います。
あと、最初に代表曲のうち悪魔っぽくない方から、といいましたが、それは同時にヘヴィメタっぽくないという意味もあります。
歌い手はともかく、演奏があれなので、
ヘヴィメタカヴァーしたら大惨事になったかもしれない、と今ふと思いました。
もちろんこっちも混ぜればより聖飢魔Ⅱらしさがでるのですが・・・
理由としては
・声優さん目当てで買った人がドン引きする
たぶんこれが一番の理由ではないか、とw
・声優さんでもさすがにシャウトの連発は出来ない
メタルやるとハイトーンシャウト連発してますが、今回THE ENDにしてもStainless Nightにしてもさすがにやりませんでしたからね。
もちろんカヴァーなので再現する必要もないわけですが・・・
・演奏の方が付いていけないのではないか?(技術云々ではなくアルバムのコンセプトからなのかも・・・)てなところ
つかれたw全曲レビューなんかするんじゃなかったw
今回収録されなかった中で、これははずせないだろ、という歌
↓
・蝋人形の館(ダミアン浜田)
定番ですが、たぶん今回のCDに突っ込んだらドン引きでしょう。
そもそも悪魔笑いは誰がやるんだw
・アダムの林檎(ジェイル大橋)
これは素直に欲しかったです。それほど悪魔を意識させるという感じもないので。
そう考えると、肝心のギターリフは入ってませんでしたが、地獄の皇太子のイントロに林檎入ってたのは信者サービスか・・・。
この曲のキーも異様に高いですね。
・FIRE AFTER FIRE(ジェイル大橋)
ごりごりのジェイル風ハードロック。これもイントロだけでご飯3杯いけますが、たぶんイントロやってくれないでしょう。
ついでに鬼のようにキーが高くなっていきますw
・赤い玉の伝説(エース清水)
最後以外は歌えるのではないか、と。ヘヴィですけどね。
最後、
サイレンがずっと鳴り響いてる、と思ってた人が俺の周りにたくさんいましたが、あれは
デーモン小暮閣下のハイトーンロングシャウトです。
・ARCADIA(ライデン湯澤)
これはかけてよかったのではないかな?綺麗なバラードです。
曲名からそんな感じだけど、歌詞はEL-DORADOと対になってます。
森田さん、もう一曲いっちゃってもよかったかと。
・不思議な第三惑星(デーモン小暮)
ちょうネタソング、最強の空耳ソング。
全編英語の歌詞なのに日本語にしか聞こえないというなかなかキテる歌。
たぶん誰も唄いたがらなそうだけどwある意味おいしいです。
問題の歌詞はこちら
↓
http://bakazamurai.blog37.fc2.com/blog-entry-114.htmlなどなど、ま、悪魔ですね。
研究室から家に帰るまでずっとこれ聞いてたら何となく馴れました。
これは信者が買うのか?アニメファンが買うのか?
謎です。
今回で興味持ったら、
これなんかどうでしょう。
先に言った通り、
悪魔、ヘヴィメタル、ハードロック全開の一枚目とポップで綺麗な名曲全開の二枚目がいいコンビですよ。
買うとこまでいかなくてもたいていのツタヤに置いてあると思いので、レンタルなんかもどうでしょう。
大分変わりました