最終打席、涙をこらえきれずに打席で泣く新庄に対して
中日のベテラン捕手、谷繁選手がいった言葉です。
中継を見ているときには度々写りますが、いつもマスクの奥から打者をじろりと見上げ、全てを見透かしたかのようにリードで手玉に取る名捕手・谷繁だったからこそとっさに言えた事だったのかも知れません。
真剣勝負中に・・・
という人ももちろんいるかも知れません。でも、俺はこれにはグッときましたね。マジで。
結局最後までフルスイングした新庄は空振り三振。
現役最後の打席を終えました。
以前も、新庄の守備力については書きましたが、打撃の方はというと
生涯打率は2割5分。至って並です。
他の成績も並です。
しかし、1年とはいえ、これほどに球界に影響を与えた選手が過去に何人いたか、と考えると彼の偉大さというのがまた浮かんでくるのではないかと思いますね。
北海道での最高瞬間視聴率は73.5%だったと聞いています。
ただ、新庄自体がそういう話は却下してくれると思いますが
背番号1を永久欠番にしようとかそういう意味不明な話は・・・まあでないかさすがに。
そんな影に隠れがちかもしれませんが、この日、俺が大好きな選手が最終打席を飾っていました。
中日の川相選手です。
バント職人、守備職人として、犠打の世界記録を樹立した男。
彼の最終打席はピッチャーへの犠牲バント。
しっかり勢いを殺し、転がす、まさに職人芸でした。
川相が巨人を出ると聞いたときに、真っ先に飛びついたのは落合監督でした。
川相の野球に対する真摯さを若い世代につないでいきたい。
その試みは見事に成功したと思いますね。
コーチとかやってくれるのかな?
来年。