闘牌伝説アカギ最終話「狂気と闇と」と、全体に関する感想です。
やはりというか、鷲巣麻雀を最後まで描くことはありませんでしたが、俺的には予想通りというか、まあそうかな、という感じで締めることが出来たのではないでしょうか。
鷲巣様、すっかり消耗してダウンしてしまいます。周りはよくやったとアカギをほめますが、もちろんアカギがこんなところで終わらせるはずがありません。
勝負の後には骨も残さない・・・!がアカギのモットーですからね。どちらかが完全に破滅するまでやめません。
それに「鷲巣の力はこんなモノじゃない、俺はそれを見たい」
とか、どうも血がうずきだしているようです。
そして、鷲巣にやる気を出させるためにアカギがとった行動・・・。
なんと洗面器に自分がこれまで抜いた血をぶちまけ、たばこの吸い殻をボッと・・。いよいよこの悪魔の本領発揮です。
ぶっちゃけこんなの見せられたらますますビビッて戦意喪失というところですが、そこは闇の王鷲巣様、むしろ嬉々として再開しようとします。
最後に、鷲巣様が隠し預金1億を持ってきたところで締め。
無理に分類するなら(これは悪癖ですけどね)
「俺達の闘いはこれからだ」系の終わり方でした。
俺は最初からこんな感じかな~って思ってたのですが、やっぱりそれで終わりかよってツッコミ入れたかった人もいるのかな?
でも、最後に泣かせる演出がありました。1999年夏、夜の東京を一人歩く赤木しげるらしき影・・・。
よく見たら、「天」の赤木しげるお気に入りの服ではありませんか。
1999年といえばあの年です。「夏」なのでどの辺かは微妙ですが、運命の日が同年9月26日ですからその少し前ということになると思います。最後のあのシーンは福本漫画に一切ふれてない人にも印象的でしたし、
「天」を読んだ人ならば、
最後に夜の街を歩く赤木の姿にまた何か別のモノを感じることもあったのではないかと思います。泣かせます、マジで。
○総評アカギがアニメ化すると聞いたとき、最初に思ったのは「ムリだろ」でした。これは福本漫画を読めば分かると思いますが、おおよそアニメ化に向いている作品ではないのです(強いていえばカイジが何とか出来るか、と思ったくらい)
しかし、出来上がったモノは予想を遙かに上回るモノでした。
福本伸行のギャンブル漫画について回るあの緊張感、狂気がほぼ完璧に再現されている状況には度肝を抜かされました。
シナリオというか話の展開は原作に沿っているというか、
ほぼ一字一句原作まんま。でも結局それが良かったんでしょうか?
あの福本節の狂気に酔いしれるのもアカギの楽しみ方なのですが、それをまんまトレースしてアニメ化すると、
一話で全く話が進まなかったり、アカギが全然しゃべらず鷲巣様が全開で一話がすぎたりという回もあったようです。
原作も「連載を読むと話が進まないから、単行本出てから一気読みするのがいい」といわれていますが、このアニメもそれが言えるのかも知れません。
なんか俺、妄信的にマンセーしてる感がありますが、これほどのアニメに出会えるとは思っていませんでした。惜しむらくは、麻雀アニメであるということと、福本先生の独特の絵(顎とか鼻とかね)を再現したため、どうしてもはじめの一歩を踏み出す人が少なかったのではないかということでしょうか。最終回があそこら辺だろう、というのは原作読者なら分かってたというか、覚悟してたのではないかと思いますが、やっぱりきっちり鷲巣様とは勝負つけて欲しかったな~とちょっと思うところもあります。
てか、最後くらいアニメ版なりの決着の付け方をしてもいいと思いました。
しかし、最後の赤木しげるを見たらいろいろ思い出しちゃって吹っ飛びました。「優、良、可、不可」(不可のアニメなら見るのやめるし感想も書かないので実質優良可)で評価するはずが、一発目からそれを超越した評価
「神」を送りたいと思いますw
最後に、鷲巣麻雀は5回戦以降、13巻途中より続いています。
13巻以前にはアニメ化された部分が
また、是非福本伸行先生のギャンブル漫画の原点「天」もお勧めします。これは「アカギ」より前に描かれた作品(時代設定はアカギより後)で、タイトルにもなってる天貴史が主人公の麻雀漫画ですが、「鬼神」赤木しげるもバッチリ登場します。というかだんだん赤木に主役の座を奪われてく天さんです。
上でも書きましたが、この作品を読むと、最後の1999年夏、夜の東京を歩く赤木しげるの姿に何か別のモノも感じられるのではないかと思います。
そして、あの姿と雀ニックの最後のメッセージから、アカギ第2期、というよりこの「天」がアニメ化する事を心より期待したいと思います。
ホントありがとうございました。
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