たまには、ということで企画に乗っかってみます。
まず、メインの前に二曲ほど私の好きな歌を。
「蒼い夏(吉田拓郎)」「少年時代(井上陽水)」いずれも、情緒たっぷりで、なにか失われた時代の懐かしさのようなものがあります。
って
大学生の若造が何こいてんだって話ですけどね。
そんな私が選ぶこれぞという夏ソングはなんといっても、
「Gloria Gloria(聖飢魔?)」です。
この唄、歌詞には夏らしいものは出てきません。
内容は某少年犯罪、自殺など、当時の社会問題を悪魔の視線から皮肉と警鐘を込めたうたですが、
うなるようなギターを中心としたその緩やかで重いメロディが
陽炎が立ち昇る、うだるように暑い夏の日を強烈に連想させます。なにか映画のワンシーン、
ジリジリと太陽が照りつける夏、蝉が鳴くなか、あぜ道に一人立ち尽くしているような感じでしょうか。
歌詞よりもメロディで彼らの世界へ引き込まれてしまう、夏の日の中にふと気だるさとむなしさを感じてしまう、そんな唄。
1999年、彼らが最後に出した大教典「Living Legend」に収録されています。
この教典、皮肉や社会風刺がメインですが、それは悪魔からのある種の喝の入れ方なんじゃないかと思います。さりげに励ましソングとかも入ってますしね。
しかし、実際に今起こってることを見ると、結局聖飢魔?の、デーモン小暮閣下の予言通りになってしまったな、と思ってしまいます。
1999年でヤメると最初から決めていたのだから。
よくあるバンドのゴタゴタや、力が衰えたからヤメるのではない。
それを見せつけるようなハイレベルな最終アルバム。
最後の曲は変拍子満載の悪魔からの応援歌?ですが、これを譜面を一回見ただけで一発で演奏できてしまったという逸話があります。
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